玄洋丸

玄洋丸:楢﨑奈都美さん


福吉のおすすめ

福吉しおさい公園 
遊んでいる子ども達と一緒にきれいな夕日を見ることができます。

取材日:2021年3月10日

家族一丸!3世代 9人でにぎやかに営みつなぐ玄洋丸

2015年、結婚を機に福岡市内から福吉へ引っ越してきた楢﨑奈都美さんは、夫と2人の子ども、夫の家族と11人で暮らしています。奈都美さんも4人姉妹で、いとこもたくさんいたので大家族に戸惑いはありませんでした。

毎日11人分の夕食を作ると言う奈都美さん。「魚の煮付けや今まで作らなかった魚料理はちょっとだけできるようになったかな」と笑顔を見せます。

結婚後は子育てに専念していましたが、2年ほど前から「玄洋丸」の一員になりました。普段は義祖父の博文さん、義祖母の重子さん、義父の重一さん、義母の友実さん、義弟の博基さん、夫の裕太さんと奈都美さんで働き、休みの日は義弟の瑛太さん、義妹のりんさんも手伝っています。総勢9人で一丸となって働いています。

「玄洋丸」では男性は漁へ、女性は魚の仕分けやパック詰めをしています。奈都美さんの仕事は、採れた魚やワカメなどをパックに詰め、福ふくの里やその他の店へ運び陳列すること。商品がきれいに見えるよう置き方には気をつけています。

福ふくの里は常連客が多く、よく声をかけられます。
「この前の魚おいしかったよ」の一言が一番うれしいと奈都美さんは顔をほころばせます。

取材日に出荷したワカメのおすすめの食べ方を聞くと、「酢味噌やポン酢をかける、ツナとマヨネーズで和える、お味噌汁もおすすめです。歯応えがあっておいしいですよ!」と頼もしい表情で答えてくれました。

ワカメのパック詰めをする奈都美さん

取材で話を伺った作業場は、重子さん、友美さん、りんさんが出入りし、とてもにぎやかで、常に笑い声がある温かい場所でした。

同居を始めたころは家で敬語を使っていた奈都美さんでしたが、友美さんに「敬語じゃなくていいよ」と言われ、一緒に暮らし仲が深まっていくと徐々に敬語で話すことが減っていきました。

「今では敬語はあまり使うことはないです」とにっこり。

仕事に慣れるのには時間がかかったのではないかと尋ねると「そうですね・・・。どれくらいかかったかな」と少し考え込む奈都美さん。

その姿を見た義妹のりんさんが「時間はかかってなかったよ。陰で努力していたのかもしれないけどね」と優しく笑って答え、二人から自然と笑みがこぼれます。

年の近い二人は顔が似ていると言われることもあるそうです。

親族も集まりにぎやかなお正月の様子

「福吉はみんなあいさつをすることが当たり前になっているのがいいなと思います。実家にいる時は家が数件隣の人とは会釈ぐらいだったので」と話す奈都美さん。福吉ならではの行事も多く、とても楽しいと言います。

毎年10月に開催される五穀豊穣大漁祈願を願う神事の福吉神幸祭や、2年前に新しい船を購入した際に行ったお祝いの動画を見せてくれました。

誇らしそうに見える奈都美さんの表情はすっかり地元の人の顔です。

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時期によって種類の違う魚介類、ワカメを出荷しています。