誰でも気兼ねなく参加できる糸島の空手道場 虎優会
「虎のように強く、且つ心の優しい子どもを育てたい」という思いを掲げる剛柔流空手道 虎優会 (こゆうかい)。2021年10月にその傘下で活動を始めた糸島道場は、毎週月曜日・木曜日に福吉中学校の柔剣道場で、毎週土曜日に福吉コミュニティーセンターで練習を行っており、現在、年長~中学生の子ども20名と大人1名が所属しています。
空手の基本を練習する子どもたち
糸島道場を立ち上げ、空手の指導をしているのは緒方聖司さん。今の仕事を九州でもできるようになったこともあり、2021年に神奈川から糸島へ引っ越してきました。山と海が好きで、田舎暮らしに憧れていた緒方さんは、仕事の関係上駅の近くで住居を探しており、条件にピッタリだったのが福吉でした。
現在は空手の指導をしている緒方さんですが、経験した武術は空手だけではありません。高校生の頃には、自宅近くにあった合気道の道場に入門。その後、日本拳法を習いました。20代の頃に空手に出会い、以降、空手一筋で稽古に励んでいます。黒帯になってからは空手を教える機会もできたそうで、「子どもが熱中する姿を見るのがとても楽しかった」と語ります。その経験から糸島へ引っ越す際、空手道場を始めようと決意しました。
「空手道場らしくない道場にしたい。にぎやかで、誰でも気兼ねなく参加できるような道場にできたらいいなと思っています」と話す緒方さん。みんなに聞こえるように「いいね。すごいね」と、褒めるよう心掛けているそうです。取材中も子どもたちが柔剣道場に入ってくると、一人一人に声をかけており、子どもたちを大切にしている様子が伝わってきました。そんな優しさを目いっぱい受けた子どもたちは、もちろん先生のことが大好き。休憩中は緒方さんの膝に座ったり、一緒に遊んでもらったりしていました。
休憩中、体育館のボールやロープを使い、子どもたちと一緒に遊ぶ緒方さん
とても優しい緒方さんですが、時には子どもたちを叱るときもあるとのこと。みんな自分の時間を使って空手を習いに来ているので、邪魔をして周りの子の時間を無駄にしている場合はきちんと注意し、時間の大切さを伝えています。
練習試合
「保護者から『空手は自分から行きたいと言います』『家で練習したものを披露してくれます』などの声を聞くと、うれしいですね。出席率もいいんですよ」と笑顔で語る緒方さん。
今年3月の試合の際、緒方さんが「試合に出たい?」と尋ねると、半数以上の子が「出たい」と手を挙げたそうです。まだ、ほとんどの子が空手を始めて3~4カ月、長い子でも1年ちょっとなので、試合に出るのは2~3人だと思っていた緒方さんは、子どもたちのチャレンジ精神に感激。試合で勝たせてあげたいという目標ができたと言います。
子どもに技を指導する緒方さん
現在、道場では全員一緒に稽古していますが、いずれは年齢・目的別のクラスに分けて指導していきたいとのこと。その体制を整えるのが、緒方さんのもう一つの目標です。
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月・木・土、自由に来てOKです。
それから入会されるか、ご判断ください。
〈要項〉
年長さん~
〈稽古日〉
福吉中学校 柔剣道場
- 毎週月曜 18:30~20:00、20:30
毎週木曜 18:30~20:00、20:30
福吉コミュニティーセンター
- 毎週土曜 9:30~11:00、11:30
※最後の30分は自由練習
〈ホームページ〉
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【取材日】2023年2月2日