いとしま豚のお店 BuuBu・村上拓也さん

できたてロースカツサンドが人気 糸島豚の専門店

福吉駅から徒歩5分。国道202号線沿いに、青色の屋根が目を引く「いとしま豚のお店 BuuBu」があります。2020年11月16日にオープンし、糸島のブランド豚「伝助」を中心とした精肉やメンチカツ、餃子、ハンバーグなどの冷凍加工食品を販売。できたてのカツサンドなどを食べられるカフェも併設しています。店主の村上拓也さんが精肉の加工や調理を行い、妻の美由紀さんが販売・提供を担当。夫婦2人で切り盛りしています。

青色の屋根と黄色の「いとしま豚のお店BuuBu」の文字が印象的な外観

糸島のブランド豚「伝助」。雷山の豊かな自然の中で育てられおり、とても柔らかい肉質と、臭みがなく甘味のある脂身が特徴

 

魚釣りが趣味だった村上さんは、釣りに行く時の通り道だった福吉で、2000年から釣具店を始めましましたが、2011年に起きた東日本大震災の影響で店を閉めることに。その後、縁があり糸島豚を扱う会社で働きはじめた村上さん。昔、精肉店で働いていた経験もあり、そこでの仕事がとても楽しかったそうです。せっかく福吉に土地があったので、「糸島豚のおいしさを広めたい」と店を開くことを決意しました。

 

「加工食品を作ることが好き。前回よりおいしくなるように、こねる回数やこね方を変えながら作っています。機械で混ぜるのと手で混ぜるのでは、全く味が違いますね」と、笑顔で話す村上さん。その表情から「この仕事が本当に好き」という気持ちが伝わってきました。

特に人気がある加工食品はコロッケと餃子で、毎月作る量が増えているそうです。

一つ一つ丁寧に手作りしている冷凍加工食品

併設しているカフェでは、ロースカツサンドやメンチカツサンドなど4種類の商品に加え、ロースリブカツサンドやミルフィーユカツサンドなどの4種類の数量限定メニューを食べることができます。週末限定のフィッシュサンドは、村上さん自身が釣ってきた「メジナ」という白身魚をサンドし提供。テイクアウトも可能です。

テイクアウトメニュー

オシャレな雰囲気のカフェスペース

直売所コーナーで弁当や精肉、冷凍加工食品などを購入できるので、お客さんからよく「カツサンドはどこにおいてあるのですか?」と聞かれるそう。しかし、店頭にカツサンドはありません。「できたてを提供したいので、7~8分かかりますが、注文を受けてから作っています」と、こだわりを話す村上さん。できたてのロースカツサンドはこれまでの常識を覆すほどサックサクで、甘味のある肉汁がジュワーっと口いっぱいに広がります。

ボリューム満点!1番人気のロースカツサンド。カフェメニューではロースカツサンド単品450円に、プラス250円でハッシュドポテト・オニオンリング2個ずつとドリンクがセットにできる

今までに印象に残っていることを尋ねると、素敵なエピソードを聞かせてもらえました。親子のお客さんがテイクアウトでロースカツサンドを買って帰った時のこと。店を出て10分くらい後に「さっき購入したロースカツサンド、すごくおいしかったです。車を止めてでも、どうしても伝えたかったので…」という電話があったそうです。「その電話をもらった時は、本当にうれしかったですね」と思い出しながら、話してくれました。

 

福岡市内に住んでいる村上さん夫婦。村上さんが先に出勤し仕込みを始めますが、美由紀さんも7時半にはお店に来ているそうです。「朝は早いし、水を扱うから手が荒れて申し訳ないけど、一緒に頑張ってもらっています」と、妻への感謝の気持ちを話す村上さん。「ここを拠点にし、いつか福岡市内でもカツサンドを販売していきたい」と、今後の抱負を語りました。

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糸島豚で作ったロースカツサンド
ぜひ、できたてを食べてみてください。

「いとしま豚のお店 BuuBu」

糸島市二丈吉井3567-8
092-332-9662
9:00~17:00(水 定休日)

カツサンドカフェ・テイクアウト
11:00~15:00

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【取材日】2023年1月16日