福吉柔道スポーツ少年団

大きな家族のように温かく「心・技・体」を育む福吉柔道

技の指導をする島田先生

 

福吉柔道スポーツ少年団は創立45年。現在、未就学児〜小学生までの男女15名が日々練習に励んでいます。指導をする島田 壮一郎先生は警察官。福吉地域の駐在所勤務になったことをきっかけに15年程前に福吉に移住してきました。当時から少年団で柔道を教え、数年前からは福吉中学校の部活動指導員として柔道部の指導も兼任しています。

 

取材した日は桜野柔道と合同練習の日。共に指導している横尾先生のほか、大学4年生になる島田先生の娘さんと福吉中学校柔道部の生徒たちも来て練習相手になっていました。自分より大きい相手と背負い投げの練習をする子どもたち。島田先生の指導にも熱が入ります。

 

「礼に始まり、礼に終わる」。礼儀、挨拶、返事は武道の基本。先生たちの言葉をまっすぐな目で真剣に聞いている子どもたちの姿勢は、見ていてとても気持ちがいいです。

保護者に話を聞くと、「柔道を通して礼儀を身に付けさせたかった」と言う声が多く、また柔道をすることで体の強さだけではなく「子どもの自立心が育つ」という声も聞かれました。一度畳に上がれば、保護者は口を出しません。「トイレに行きたい、体調が悪い、ケガをした」など、自分で声に出して意思表示をする必要があります。それが自然とできるようになるのだそうです。

 

練習中、幼い子が島田先生の道着の裾を小さな手でツンツンと引っ張って話し掛ける場面がありました。正面から向き合って真剣に耳を傾ける島田先生。印象的な姿でした。しっかり聞いてくれるという安心感が子どもたちの自信につながるのでしょうね。

寝技を決めて押さえ込み

 

週2回の練習は1回2時間。前半1時間はケガをしないよう入念にウォーミングアップをして体を温め、後半に技の練習と試合形式の練習をします。

 

技を交互に掛け合う打ち込みは、横一列に並んで、正面の相手に一礼をし、お互いに組んで「いち、に、さん…」の掛け声と共に投げるまでの動作を繰り返します。最後に「ありがとうございました!」とお互いに礼をします。畳へ出入りする際に一礼をするのも決まりです。

 

みんなの熱気と体を投げ倒された時の振動、受け身の時に手で畳を叩く音が、ダンッ、ダンッと床から大きく響いてきます。

やーーーっ! 一本っ!!

 

それにしても、子どもたちの仲の良いこと。上の子たちは下の子たちの面倒をよく見ています。みんな小さい時から一緒に柔道をしてきた仲間であり、小中学校でも同じクラス。教えにきてくれる先輩も少年団の卒団生です。親も子もみんな顔見知りで温かく、自分の子と同じようにかわいがり、叱りもする、大きな家族のようです。遠征試合の送迎などは、主に高学年の保護者が引き受けてくれるので、小さな子どもがいる家庭も習い事をさせやすい環境だと話してくれました。

 

少年団では、夏のキャンプや海水浴、クリスマス会や白山神社への初詣など、柔道以外でも楽しい行事があります。移住してきたばかりの人も多く、少年団での保護者同士のつながりは、とても心強いそうです。

明るく元気な子どもたち、みんなの笑顔がすがすがしい!

 

島田先生の子どもは3人とも少年団の卒団生で、今も柔道をしています。家ではいつも柔道の話題で持ちきりです。これから柔道を始めようとする人に向けて島田先生は、「まずは保護者に柔道にハマってほしいですね。親子で柔道の話をしてほしい。柔道に興味が出てくると、最初はイヤだ、怖いと泣いていた子が、自分から技を教えてほしいと言ってきたりする。そんな時にその子の成長を感じます」と、汗がにじんだ目を押さえながら、強く優しいまなざしで語ります。

 

指導において大切にしていることを尋ねると、「感謝の気持ちです。相手への感謝、両親への感謝、教えてくれる先生への感謝、人がしてくれたことへの感謝、感謝の気持ちを大切にしてほしい。柔道を通して自分がしてもらったことを、人にもしてあげられる人になってほしい」。そう話してくれました。

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少年団員募集中!

問い合わせ先  090-2856-7322(島田)

福吉柔道スポーツ少年団

福吉中学校 柔道場
指導者:島田 壮一郎、横尾 貞治

水曜 18:30〜20:30 / 土曜 17:00〜19:00

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【取材日】2022年7月16日