加茂顕彦さん

加茂顕彦さん


福吉のおすすめ

二丈鹿家の串崎海岸(姉子の浜)
串崎海岸は糸島のビアリッツ!(フランス バスク地方にあるサーフィンの聖地)
ロングボード向けで女性や子どもも楽しめるサーフィンスポットです。

取材日:2021年3月11日

福井神楽の伝承者で、サーファー。「農業が楽しくて仕方ない」と自然の摂理を生かして農業に打ち込む

福吉には大自然と一体となって野菜を育てる人がいます。加茂顕彦さんです。加茂さんは野菜の栽培に月の満ち欠けのリズムと太陽の黒点数を活用した農法を取り入れています。「農業の本当に良いところは、朝から家族と顔を合わせて一緒に仕事ができるところ」と話す加茂さんは、両親、兄と共に加茂グリーンファームを家族経営しています。これまでは露地栽培でレタスとキャベツを作ってきましたが、2020年に父からビニールハウスを譲り受け、初めてキュウリ栽培に挑戦しています。

加茂さんは農家を中心に民間気象予測を学ぶ『農事気象学会』の研究会で、天体と植物との関係を学び農業で実践してきました。「野菜の成長に必要なものは、天5割、土4割、人1割というのが基本の教えです。お天道様をはじめとする自然の力があってこそ野菜は育つ。自分たちは野菜作りの手助けをしているだけ」加茂さんは、野菜は自分一人で作っているのではないと強く言います。

成長していくキュウリの状態を観察して、ビニールハウスの中の気温や湿度を管理し、月齢を考慮して肥料の調合とバランスを研究する毎日。「今は農業が楽しくて仕方がない。農業を通じて得られるさまざまな出会いやコミュニケーションが自分の物差しになっている。常に勉強しているけどゴールはないですね。こんなに楽しい仕事ってあるのかな」と、わくわくした表情の加茂さんが印象的でした。

月齢カレンダーを参考に肥料を調整する

倉庫の片隅には機械と工具が並んだ作業場があります。「機械の修理は当たり前。農業は、大工も土木も溶接も全部できないと仕事にならん」そう言って溶接フードを被り、作りかけの部品をちょちょいと溶接する器用な加茂さん。手作りの大きなゴルフ用のネットの骨組みも見せてくれました。

天候によって作物の出来が左右される農家にとって、太陽を司る天照大御神をはじめ八百万の神々に五穀豊穣を祈願する神事は大切なものです。加茂さんは二丈福井に受け継がれる福井神楽に在籍し、中学の頃から神社で舞を奉納してきました。現在は福吉小・中学校で地域の伝統を守る授業の一環として子どもたちに神楽を伝えています。他にも高校の頃から始めた極真空手を、子ども護身術という形で小・中学生に公民館で教えるなど、その多彩な特技を生かして地域に貢献しています。

福井白山神社 年越夜神楽

写真提供「加茂顕彦さん」

 

そんな加茂さんの趣味はサーフィン。加茂さんの影響で妻と二人の息子もサーファーです。波のチェックに余念がなく、良い波が来る時は休日の朝から海へ繰り出します。「プラグを海に差し込んで充電している感じかな。腰痛があっても波に乗ると痛みを感じない。サーフィンをすると日常のアクが抜けてリセットする感じ。この感覚は他にはない。でも今はサーフィンより農業が楽しくなってきた」と無邪気に笑う加茂さん。常に全身で海を感じている加茂さんには地球のパワーが宿っている、そんな気がしました。

行きつけの串崎海岸(姉子の浜)でサーフィンをする加茂さん

写真提供「加茂顕彦さん」

 

福吉の観光スポットとして有名な福ふくの里の「菜の花畑」は、無駄なく農地を活用するために稲作の裏作として加茂さんの父が考案したものです。毎年加茂さんの農場で菜の花の苗を1株ずつ育て、12月に植え付けをしています。1月から5月の長い間、田植えの準備が始まるまで花が楽しめます。
「福吉の魅力は海と山が近いその地形」と加茂さんは語ります。福吉の自然に敬意を払い、海を愛する加茂さんが作るみずみずしいキュウリを始めとする野菜を、ぜひ皆さんに味わってほしいです。

菜の花畑から「福ふくの里」を望む

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若い人で農作業をやりたい人、農業に興味のある人、いつでも相談に乗ります。