うぐいす座 Shooting Star Hostel 三浦あかねさん

一目ぼれした福吉の土地で きっかけがつながりゲストハウスの座長と呼ばれる

 

国道202号の吉井交差点から山側へ、のどかな山道を車で進み、小さな胡麻田橋を渡って、すぐ左に曲がった所に「うぐいす座」はあります。「胡麻田」はこの辺りの集落の名前です。

 

 

1階にはコーヒー豆の自家焙煎を行い販売する「胡麻田焙煎所」と、タイの手編みハンモック専門店「Yui Hammock(結ハンモック)」があり、2階はゲストハウスになっています。

 

「胡麻田焙煎所」には10種類以上のコーヒー豆が並んでいます。

 

ゲストハウスのリビングの奥には和室と洋室の部屋があります

 

「うぐいす座」を切り盛りするのは三浦あかねさん。福吉に引っ越してきた頃はゲストハウスをすることになるとは全く考えていませんでした。きっかけは夫の昌之さんが地元の人と仲良くなり、山で捕れた猪などでジビエ料理を作っていたこと。そのうち、「イベントにしてほしい」との声が寄せられ、友人とのチームを「胡麻田食堂」と名付け、食に関したイベントを行うようになりました。

 

 

人が集まるようになるとトイレが必要になり、公共交通機関があまりないこの場所で飲食や飲酒をするためには簡易的な宿が必要に。遊びではなく仕事としてやっていくために、ゲストハウスの運営を決めました。

 

焙煎前のコーヒー豆。昌之さんが各生産地の背景を感じられるようにとユーモアのある名前を付けています

 

コーヒー豆とハンモックは、昌之さんがコロナ禍前に仕事でよくタイに行っていた時に出会ったもので、うぐいす座でも取り扱うことになったそうです。あかねさんは「ゲストハウスにコーヒーとハンモックも付いてきた感じですね(笑)」と笑います。

 

昌之さんは他の仕事もあるため、必然的にゲストハウスの管理人はあかねさんになりました。

 

現在長男の晴貴くんは小学1年生。子育てとの両立は大変なこともありますが、楽しい仕事なので、自分自身も楽しめる空間を作ることを意識して仕事をしています。

 

 

ゲストハウスからの眺め。晴れた日はきれいに海が望めます。

 

今までゲストハウスをやってきて印象に残っていることは、あかねさんの姉の友人に病気が発覚して、最後の家族との旅行にうぐいす座を選んでくれたこと。「もっと自分に何かできたのではないか」とあかねさんの目から涙がこぼれます。「旅って思い出だったり、人生の節目だったり、その方の一生に関わっていることもあると思うのですが、常に出会いは一期一会なんだとより意識するようになりました」。

 

元倉庫をゲストハウスに改装しました

 

三浦さん夫婦は、山に近く自然が多い場所を求めて3年ほど住まいを探していましたが、初めて今の住居を見た時に、「すごくいい!」とピンときたそう。はやる心を落ち着かせるために、夜や雨の日も足を運び、その雰囲気を確かめました。夜は星がきれいで、雨の日は雨音しか聞こえない落ち着くところもすっかり気に入り、2014年に移住しました。自然豊かな地域ですが、吉井インターチェンジが近く、帰省や遊びに行く時も便利です。

 

うぐいす座から見える自然豊かな景色

 

福吉に住んで8年。最初の3年は地域の行事や掃除に積極的に参加して、「怪しい者ではございません」と地域になじもうと意識していたと笑顔で話すあかねさん。晴貴くんが幼稚園に通い出してからは朝の掃除に行けなくなった時期もありましたが、「みなさんに優しく受け入れていただいて。胡麻田の人は本当に温かいです」とあかねさんは振り返ります。

 

福吉の暮らしで気付いたことがあります。福吉に住む前も自然が好きで山によく遊びに行っていましたが、自分が心地よく住める自然は、地元の方が清掃や修繕をして、その努力によって保たれている場所ということです。だからこそあかねさんも可能な限り地域の行事や清掃には参加して、自分にできることはやりたいと考えています。

 

地域での活動も大切にしているあかねさんが守っている「うぐいす座」。名前の由来は、たくさん聞こえるウグイスの声に感動したことと、夜は星がきれいに見えることから。

 

「座」には人が集まる場所という意味もあるそうです。その名の通り「うぐいす座」にはたくさんの縁がつながって仲間が集まります。「時々『座長!』って呼ばれるんですよ」と笑うあかねさんの笑顔と人柄は「うぐいす座」の魅力の一つになっています。

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自然の中でゆっくりお過ごしください。
「胡麻田焙煎所」「Yui Hammock」にお越しの際もご予約をお願いします。

糸島市二丈吉井621番の2

HP https://hostel.fukuoka.jp

 

福吉のおすすめ

人が温かく、野菜がおいしいこと。近所の方からよく野菜をいただきますが、とてもおいしいです。

【取材日】2022年2月22日