目指すは全国大会!糸島唯一のタグラグビーチーム
福吉中学校の体育館に子どもたちの元気な声が響いています。「タグラグビーはタックルをしなくていいし、誰でも簡単にできるから好き」と、福吉闘球部のメンバーたちが楽しそうに練習をしています。
ラグビーと聞くと、体と体がぶつかり合う激しいスポーツという印象がありますが、タグラグビーはタックルの代わりに両腰に付けたタグを取って相手を止めるというルールで、接触プレーが少ないのが特徴です。ラグビー同様楕円形のボールを使用し、ボールを持ったまま相手チームのゴールラインを越えてトライすると得点になるのも同じです。
腰に巻くベルトにマジックテープでタグが付いている
福吉闘球部は、糸島市内で唯一のタグラグビーチーム。メンバーは福吉小学校の生徒で、低学年8名、高学年4名の計12名です(2022年12月現在)。福吉中学校の体育館で週に2回、練習を行っています。
通常の練習は、最初にランニングと手足を動かしてウオーミングアップ。次にパス練習。その後、4、5名のチームに分かれて対戦するゲーム形式の練習を約1時間行い、最後にストレッチで体をケアして終了です。
2004年に建て替えられ、まだ新しさを感じる福吉中学校の体育館。丁寧にワックス掛けされた広々とした空間で子どもたちは練習しています。顔見知りの卒業生が練習相手をしに訪れてくれることもあるなど、チームは和気あいあいとした雰囲気。保護者からは「のびのびとみんなで楽しく練習しているのがいい」という声が聞かれました。
タグを取られないようにパスをつないで相手ゴールまで突っ走る
タグラグビーの指導をしているのは、高校、社会人とラグビー経験のある福吉在住の吉原大介さん。長崎出身の吉原さんは15年前に福吉に移住してきました。下のお子さんが小学5年生の時、担任の先生に「授業でタグラグビーをしたいので教えてもらえないか」と頼まれたのが指導を始めたきっかけです。それから10年、気付けば福吉でチームを作って公式試合に出るまでになっていました。
吉原大介さん 写真提供「福吉闘球部」
取材中印象的だったのは、練習が始まる時間になると吉原さんが声を掛けなくても、子どもたちが自主的に整列をして待っていたこと。「言わなかったらグダグダですよ」と吉原さんは言いましたが、挨拶や礼儀のある行動を大切にしている吉原さんの姿勢が、子どもたちにも伝わっていると感じました。「厳しくしようと思った時期もあったけど、今は何より楽しくプレイできるように心掛けて指導しています。この先、卒業して環境の違いに戸惑うことがあったとしても、自分が好きなことを諦めずに楽しんで続けていってほしいです」と語ってくれました。
タグフェスタの様子。タグフェスタは下級生から参加できる。写真提供「福吉闘球部」
福岡県大会の様子。公式大会への参加は4年生から。写真提供「福吉闘球部」
今までに、福岡県大会で2度準優勝をしている福吉闘球部。九州大会で上位2チームに残り、全国大会出場の切符を手にすることを目指して、チームで楽しく練習をしています。
公式大会に出られるのは4年生からですが、タグラグビーはタックルがなく比較的優しいスポーツなので、男女問わず1年生からでも練習への参加が可能です。練習着も自由で、動きやすい服装と体育館用のシューズがあれば何でもOKです。福吉小学校の生徒に限らず、タグラグビーをやってみたい子はいつでも大歓迎!ぜひ見学に行ってみてください。
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タグラグビー 福吉闘球部 生徒募集中!
チームみんなで楽しく全国大会を目指しています!
練習日:毎週 火・金 18:45〜20:15 福吉中学校体育館
指導者:吉原 大介 090-8765-5769
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取材日:2022年12月27日