体が喜ぶこだわりの料理と、イタリアの田舎暮らしが溶けこんだ宿
福吉駅からまむしの湯を通りすぎ車で1分ほど道なりに登ると、右手にオレンジ色が目を引くオシャレな建物が迎えてくれます。「自然環境に優しく」をテーマに、安心安全な食材を使ったイタリア料理とワインの宿アッカ プント エッフェです。
オーナーシェフの藤田 浩さんは1997年、修業のためにイタリアに渡り、1999年に福岡市中央区警固でイタリア料理店をオープン。食材にこだわる藤田さんは、その頃から二丈に畑を借りて、無農薬・無化学野菜の栽培を行なっていました。
毎週野菜作りのため、福岡市内から糸島に通う日々だったそうですが、2014年に警固から二丈への移転を決意。「イタリア修業中に出会った田園風景と、二丈の景色が、本当にそっくりで魅せられたんです」と移転の理由を話しながら、店内に飾られたイタリアの田園風景の絵画を見せてくれました。
確かに、お店の左右に広がる山あいの景色や棚田の雰囲気と、見分けがつかないほどです。
「この地域は、なんと言っても水がいいんですよね」と話すのは、藤田さん同様、二丈に魅せられている妻の弘子さん。野菜を作るのも、パンやパスタを作るのにも水を使います。福吉の水で作るパンやパスタは、弾力があっておいしく出来上がるそう。
二丈の風景と似ているイタリアの田園風景の絵画
現在はお店の隣の畑で、野菜やハーブ、甘夏、ブルーベリーなどを栽培しているお二人。畑だけではなく、ヤギや鶏などの動物たちとの暮らしも楽しんでいます。料理に使う卵は、全て敷地内で飼育している鶏の有精卵を使用。発酵飼料と野菜を与え、自然の中で育てたこだわりの自家製卵です。
穏やかな表情が愛らしいヤギ
「 農村や農場に宿泊し、田舎体験をする旅」を指すアグリツーリズモ。アッカ プント エッフェでは、イタリア料理の提供だけでなく、このアグリツーリズモをコンセプトとした宿泊施設も行っています。
料理とお酒を楽しんだお客さんからの「このまま、ここに泊まれたらいいのに」という声がきっかけとなり、アグリツーリズモスタイルが生まれたそうです。
「朝が気持ちいので、是非味わっていただきたいです。鳥のさえずりで目が覚めるのも、いいですよ」と話す藤田さん。2部屋ある客室からは玄界灘を見渡すことができ、山と海、両方の景色が楽しめます。
イタリアンテイストの部屋「フィオーレ」
アグリツーリズモを実現するために、宿の裏にはバトミントンコートがあったり、ブルーベリー狩りや甘夏狩りなど季節ごとの収穫体験を楽しめたりと、食事や宿泊以外にも1日中楽しめます。
2021年には、新鮮な空気の中バーベキューが楽しめるスペースを作成。現在も敷地内で、お客さんが楽しめる設備の増設を計画中とのことで、オーナー夫婦自身が田舎暮らしを楽しんでいる様子が伝わってきます。
暖かい光が落ち着く店内
夫婦でお店を始めて、今年で25年目になるアッカ プント エッフェ。ゆっくり流れる時間の中で、こだわりの食材を使ったおいしい料理と、福吉の居心地の良さを体験してみませんか。
一言PR
安心安全な天然食材を使った本格的なイタリア料理と、玄界灘を見下ろせる宿泊施設を併設。おいしい料理と、糸島の田舎暮らしを体験してみませんか?ご予約制になっておりますので、事前にご連絡をお願い致します。
H P:http://www.akka-punto-effe.com
住所:福岡県糸島市二丈吉井389-1
電話:092-326-6301
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朝採れ野菜や新鮮な魚介類など、地元の素材が手に入る福ふくの里。自家菜園で作れないものは、ほとんど福ふくの里から仕入れを行なっています。
【取材日】2023年1月6日