福ふくの里レストラン「旬菜旬魚ふくふく」釘本 伊勢光さん

レストランの窓一面に広がる景色と福吉の旬の味覚を味わって

海と山に近く、豊かな自然に恵まれた福吉の食が集まる「福吉ふれあい交流センター 福ふくの里」は、地元の生産者同士が組合を作り立ち上げた糸島を代表する直売所です。今年で開業20年、農家の朝採れ野菜や水揚げされたばかりの魚介類を目当てに糸島市外からもお客さんが訪れます。そんな福ふくの里に、2021年4月 産直レストラン「旬菜旬魚ふくふく」がオープンしました。地産地消をモットーに、直売所に並ぶ新鮮で安心安全な食材を使用した福吉の旬が味わえるレストランです。

海鮮丼や天ぷら、唐揚げ定食が人気で、食材の9割に地元の魚や野菜が使用されています。春なら五智網漁で取れる真鯛やイカ。山で採れた山菜やタケノコなど山の幸も豊富です。季節や漁法によって取れる魚も違ってくるので、四季折々の海鮮丼が楽しめます。福ふくの里のホームページには水揚げされたばかりの魚介類や野菜の入荷状況が毎日配信されているので、チェックしてから足を運ぶといいですね。

福ふくの里の敷地内にある湧水を使用して米を炊き、煮物や汁物を作ります。福吉の自然の恵み、旬の食材を存分に生かした新鮮でおいしい料理ばかりです。

黒米入りご飯に新鮮な刺身が美しく盛られた海鮮丼

ふっくらとした魚と甘味のある季節の野菜、サクサクの衣が食欲をかき立てる

ボリューム満点の定食は全て税込1100円という安さ!福ふくの里の代表を務める釘本 伊勢光さんは、「地元の人にもっと日常的に利用してほしいから価格は安く設定しています。農作業の合間などに気軽に食べに来てもらえる憩いの場でありたい」と話してくれました。レストランの座席は、ミニバスツアーの観光客が一度に来ても、地元の人が気兼ねなく座れるように余裕を持たせて50席作ったのだそうです。スタッフの声も明るく元気で、対応も優しいので子ども連れでも安心です。

そして、料理をさらに引き立てるのは、何と言っても窓からの景色!特に1月から4月は店内に足を踏み入れると、黄色い菜の花が眩しく目に飛び込んできます。レストランの窓は大きな額縁のようです。

温かみのある糸島杉のテーブルと椅子は、木工作家moquc0mo薦田雄一さんの手作り

この時期に咲く菜の花は福ふくの里の風物詩です。青い空と深緑の松原を背景に菜の花畑を駆け回る子どもたち。スマホ片手に写真撮影を楽しむ人の姿もこの時期多く見られます。菜の花と電車が走る一瞬を捉えようとプロのカメラマンも待機しているほどの撮影スポットにもなっています。

「春だけでなく、1年を通してお客さんに足を運んでもらえるように、夏はヒマワリ、秋はコスモスと新たな景観作物にチャレンジします。農業体験ができる畑も計画中です」と釘本さん。レストランのキャンバスがどんな風に生まれ変わるのか、今からとても楽しみです。

福ふくの里の組合役員になって9年目、代表を務めて5年になる釘本さん自身も生産者です。主に水産加工品を卸し、飲食と鮮魚を扱う店も経営しています。生産者だからこそ、いかに地元の食材を使って利益を地域に循環させるか、地域の活性化のために何ができるかを考えているそうです。

取材の日は「菜の花まつり」の最中で、輪投げブースでお客さんの対応をしたり、いとゴンと一緒に積極的に会場を盛り上げたりと大忙しだった釘本さん。従業員や出店者の人たちと気さくに言葉や笑顔を交わす優しい目元が印象的でした。都市部のお客さんと地域の生産者たちをつなぎ、人も地域もみんなが豊かになる役割を担った釘本さんの挑戦は続きます。

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新鮮・安全・安心でリーズナブル!

福ふくの里レストラン「旬菜旬魚ふくふく」

福岡県糸島市二丈福井6334-2
092-326-5000

営業時間 11:00〜14:30くらいまで (定数なくなり次第終了)
火・水曜定休

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二丈福井(広域基幹林道雷山浮岳線)の「極楽展望台」。山から玄界灘が一望できます。

【取材日】2022年3月21日